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2016年7月11日月曜日

正しい距離を測る方法?

土地売買の時に
土地を測量して面積(地積)を算出して引き渡す場合と
測量せずに登記記録の面積(地積)で引き渡す場合があります。

売主、買主が合意すればどちらでも構わないのですが・・・

登記面積と実際に測量した面積とでは・・・
ハッキリ言うと違います。
(合っている方が奇跡です。)

何故かって言いますと・・・



①測量技術の向上
②厳密な意味で「正しい距離を測る方法」がない



という理由が挙げられます。




①の測量技術の向上ですが・・・

昔は今風の測量機なんてなくて「巻き尺」で測ってました。※1

時代の変化とともに「光波測距儀」という光のスピードを利用して
距離を測る機械が開発されました。※2 ※3




ただし「光波測距儀」も天候に左右されるという弱点があります




そこで、今では天候に左右されない軍事衛星からの電波を利用した「GPS測量」が
一般的になってます。

当然ながら昔の「巻き尺」で測った距離と今風の「GPS」で測った距離では違いが出ます。

昔の登記記録が決していい加減だったわけではなく、
測量技術の向上で、より距離が正確に測定できるようになったので
登記面積と実測面積が違う
という現象がおこります




②厳密な意味で「正しい距離を測る方法」ってまだ、開発されていないんです。




定規を例にしてみましょう


目盛りがついていますが、これも工場で印字の際にズレが生じます。


定規自体も温度で伸び縮みします。

鉄をイメージしてもらえればいいかと思います。鉄は熱いと伸びます。
冷たいと縮みます。

当然、目盛りも伸び縮みします。

目盛りの間のどこをとるかでも変わります。

定規で測ってみたら5㎜と6㎜の間だったとします。
その時、5㎜ととるのか? 6㎜ととるのか?人によって違いが出ます
(人的誤差っていいます)




光の速度で距離を測る「光波測距儀」でも誤差が出ます。

光は屈折します。
空気という光を屈折させる障害物があるので誤差が生じます。

早朝なんかだと朝靄で屈折して距離が伸びます




GPS測量も一つの受信機(単位測位)だと数十mの誤差が生じるので
複数の受信機(相対測位)を使うのですが、それでも誤差をゼロにはできません。






という訳で、まだ、厳密な意味で「正しい距離を測る方法」ってこの世に存在しないんです

ですから、測量した面積って登記面積と違ってきます。
(というか違うのが当たり前なんです。)

以上、測量士補の資格ももってる賃貸担当者Mからでした。


※1 鋼巻尺っていう「たわみ」の誤差を少なくする巻き尺なんかもあります。
※2 秒速29万9792.458キロメートル
     実際は直進距離だと微小距離を算出するには難しいため波長を作り出して算出します。
   ですから「光波」っていいます。
※3 今は光波測距儀ではなく角度も測定できるトータルステーションが主流です。

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